気がつくと、もう10月が終わりかけていることに気づくが、気になった記事を見つけたので、こうしてパソコンをつけ、ブログを書いている。


 金大中事件


 私はこの事件の名前を聞いた頃を今でもはっきり覚えている。ちょうど、中学三年生の頃だ。あの頃から歴史好きであった私は期末試験の勉強のために、世界史で先生に配られたプリントを見ていた。


 ちょうど、世界史も終わりを迎え、現代史の分野に入るまでだったと思う。その中で、ただ「金大中事件」とだけ、書かれてあった年表を見たとき、どんな事件かわからなく、先生に質問した。そして、返ってきた答えがずっと忘れることができなかった。


 「突然、韓国から日本に来ていた金大中氏という人が行方不明になった。日本政府も探したそうだが行方は掴めなかったそうだ」


 私が神隠しという意味を知ったのはまさにその事件がきっかけだったのだ。そして、何とも奇妙な事件があったんだなと思い、今に至る。それほどまで印象が強い事件だった。


 そして、ウォーターゲート事件に続き、その真相がついに明らかになった。そう、それは神隠しでもなんでもなかった。韓国政府が国を挙げてやった組織ぐるみの犯行だったのだ。その犯行を堂々と日本で行い、当時の政府も黙認していたという事実に驚かされる。


 そして、韓国側は事件を明らかにしながらも、日本政府に対して正式な謝罪もしないという事実。そして、謝ってもいないのに、不問にしようとする福田総理。


 なるほど。昔も今も何も変わっていないわけだ。政府はいつまでも同じレールの下でしか行動を起こさない。国民を欺き、必死に捜査してであろう刑事や警察関係者にも何の謝罪もなし。


 おかしいとは思わないのだろうか?


 いくら向こうの政治的な問題が関わっているとはいえ、犯行は当時の日本で行われたのだ。


 拉致問題ばかりマスコミは重点に取り上げるが、客として来ている人間が行方不明になったのを政府が黙認したというのは情けなすぎる。これで本当にいいとおもっているのか。日本の主権はどこにあるのだ。そうまでして、外交問題のほうが重要なのであろうか。そして、韓国政府に正式な謝罪すら求めないのか。


 一体なんなのであろうか。顔色みてしか相手と外交できないのが今の総理の全てであろうか。


 私は幻滅した。対話路線でも何もない。許してはいけない事実を許す。人の倫理観すら持ち合わせていない。こんなのが本当に日本の総理大臣をやっているのか。私はこんな総理をこれから支持することはありえない。


 記事を読んであまりにも腹立ちを覚えた。怒りを通り越して情けなく思えた。これが日本のトップなのだ。リーダーシップという言葉は虚空へと消え去り、日本の主権は外国に簡単に潰される。


 日本人のアイデンティティーはもう失われたのだろうか。義を重んじる侍の魂は受け継がれていないのだろうか。


 最近、連続して明らかになった数々の偽装事件に関しても同じである。何を持って我々は信じろというのだ。消費者を騙し続けた罪の意識を本当に感じているのか。


 地下倉庫に実名と病院が書かれた資料が残っていました。いまから、千円ずつ国民からお金出させますんで、許してください。ふざけているのかと。その資料の価値が命の重さに該当することは関係者なら誰もが知っていたはずである。30万人に投与し、危険な藥とわかっていながらも使用した製薬会社。また行政指導を行いながらも、事実を隠蔽し、ほったらかしにしていた国の責任はあまりに重い。亡くなった方や遺族にどのように詫びるというのだ。もっと早く公表すれば救えた命も少なくなかったであろう。病気が重くなることもなかったであろう。


 深い憤りを今月はずっと感じていた。もっと良いニュースはないのだろうか。あまりにも、身勝手から生じる事件が大すぎる。倫理観の欠如がもたらした事件である。


 本当に世の中、生きづらくなっているとおもう。だが、それでも生きていくしかない。


 次はもう少し、楽しい話題を提供しようと思う。


 かなり私の怒りが入った文章になってしまったことを詫びたいと思う。